いきもの通信 Vol.6[今日の本]野鳥観察ハンディ図鑑/新・山野の鳥/新・水辺の鳥 

Vol. 6(1999/5/30)

[今日の本]野鳥観察ハンディ図鑑

新・山野の鳥/新・水辺の鳥

野鳥観察ハンディ図鑑 新・山野の鳥
[DATA]解説:安西英明/発行:財団法人日本野鳥の会/価格:524円/ISBN4-931150-25-X/初版発行日:1998年1月1日

野鳥観察ハンディ図鑑 新・水辺の鳥
[DATA]解説:安西英明/発行:財団法人日本野鳥の会/価格:524円/ISBN4-931150-26-8/初版発行日:1998年1月1日

[SUMMARY]ポケットに入る野鳥図鑑

バードウォッチングで使用するための鳥図鑑。ポケットに入る大きさ・厚さなので荷物にならない。
「山野の鳥」は主に陸地にいる鳥157種、「水辺の鳥」は川、湖、海などの水のある環境にいる鳥150種を収録している(当然両方に収録されている鳥も多い)。
「山野の鳥」では「身近な鳥」「森・林とその周辺の鳥」「草地の鳥」「渓流の鳥」「高山の鳥」「夜の鳥」「飛んでいる鳥」と分類されている。「水辺の鳥」では「水辺の小鳥」「泳いでいる鳥」「歩いている鳥」「飛んでいる鳥」と分類されている。
イラストと文章で鳥の識別方法をコンパクトにまとめている。

[COMMENT]実戦的鳥判別図鑑

この本は図鑑ではないので詳細なデータが載っているわけではありませんが、識別に必要な情報は最低限収録されています。私も1年以上フィールドで使ってきましたが、この2冊があればほとんど問題ありません。

この本の面白いところは鳥の分類方法です。普通の図鑑なら、「目」や「科」といった生物学的分類法で並べているのですが、この本では上記のように生息環境別に分類されています(「新」が付く前のこれらの図鑑も生物学的分類法でした)。この分類法は実際にフィールドで観察するにあたっては非常に実用的です。例えば「水辺の鳥」の場合、
「水辺の小鳥」…セキレイ、ヨシキリなど
「泳いでいる鳥」…ガン、カモ、カイツブリなど
「歩いている鳥」…シギ、チドリ、サギ、ツルなど
「飛んでいる鳥」…カモメ、ワシ、タカなど
と分けられています。セキレイやチドリももちろん「飛ぶ鳥」ですが、実際に観察する時に飛んでいる姿から判別するのはかなり難しいでしょう。上記の分類法は、「実際に観察できる状況」での分類でもあるのです。

ピクニックや自然観察会のお供にはちょうどいい手頃な図鑑です。


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