Vol. 46(2000/5/21)

[今日の観察]それは豹柄?

先日、ヒョウとチーターの違いを確認しようと思って図鑑を調べてみました。ヒョウとチーターは私から見れば明らかに体型が違うので迷うことはないのですが、わかりやすい見分け方はないのかな、と調べてみたのです。その結果判明した一番わかりやすい見分け方は、黒い斑点模様でした。そこで、私はあれれ、と思ったのでした。「豹柄」という言葉がありますが、ひょっとして多くの人は誤解しているのではないかな?と。

まず[上図]を見てください。この模様は何と呼びますか? たいていの人は「豹柄」と言うでしょう。
では[下図]を見てください。この模様は? これも「豹柄」? それとも別の動物の模様でしょうか?
実は、ヒョウの模様は[図B]の方なのです。梅の花のような模様なので「梅花上斑紋」とも呼ばれるようです。ただし、全身がこのような模様なのではなく、脚や顔などでは普通の黒斑になっています。ジャガーもこれと似た模様を持っています。

では、[図A]はどの動物の模様なのでしょうか。図鑑で調べたところ、どうやらチーターの模様なのです。黒い斑点模様の哺乳類はなぜかネコの仲間に限られているようですが、チーターに近い模様を持つのは他にはサーバルぐらいでしょうか。ただし、サーバルの模様はチーターほど密ではありません。

ということでこれからは、
「どう、このチーター柄の服?」
「うん、そのチーター柄、とっても素敵だよ。」
という具合に、正しくこの言葉を使ってくださいね。

もし、あなたが動物柄の服や小物をお持ちならば、それがどの動物の模様なのか、図鑑で確認してみるのも面白いかもしれません。例えばキリンには9亜種がいて、それぞれ模様が違っています。「これはアミメキリンだ」とか「こっちはマサイキリンよ」とか思わぬ発見があるかもしれません(多分)。

今回掲載の図はわかりやすくするため多少の模式化、パターン化をしています。この図は自分で描いたんですよ。チーターの写真は持っているのですが、ヒョウの写真は無かったもので…。


[いきもの通信 HOME]