Vol. 484(2010/5/16)

[東京タヌキ探検隊!]iPhoneでタヌキをプレゼン

時々、動物とは関係のない話を書いていますが、今回もそんな話です。

iPhoneといえば今では誰でも知っているスマートフォンです。私が持っているのはiPod touchですが、機能自体は通話機能などを除けばiPhoneとほぼ同じです。以下では「iPod」と書くことにします。

iPodを買っていろいろといじってきましたが、私がいちばん感心したのはそのプレゼン能力です。といっても、プロジェクターにつないで本格的なプレゼンをしようというのではありません。例えば1対1での打ち合わせのように少人数の時に、iPodでいろいろなデータを見せる、というような使い方です。これまでにもノートパソコンやスマートフォン、PDAその他いろいろなデバイスがありましたが、それらはどれも使い勝手が今ひとつでした。ノートパソコンは持ち運ぶには重いですし、バッテリーの持ちが気になります。スマートフォンは画面が小さすぎたり、明るい屋外では画面が見づらかったり、データ閲覧ソフトウェアが使いにくかったりしました。
ところがiPodは軽くてバッテリーも長時間持ちますし、静止画、動画、PDFなどいろいろなフォーマットに対応しており、屋外でも画面が見やすいのです。これはかなり理想的なプレゼン・マシーンです。
タヌキ関係のデータをiPodに入れておけば、いろいろな場面で東京タヌキの紹介や東京タヌキ探検隊!の活動の宣伝もできそうです。ならばやってみよう、とデータを整理してiPodに入れて見ました。静止画も動画もオリジナルのままではファイルサイズが大きすぎるのでiPod向けの大きさに変換しなければなりませんが、それは難しい作業ではありません。
iPodに各種データを入れた結果、なかなか満足できるものができました。ちょっとした東京タヌキ図鑑がiPodの中に完成したと言えるでしょう。
さっそくその一端をご紹介しましょう。

iPodに初めから用意されているアプリケーションでもある程度のことはできますが、データを素早く表示するなら別のアプリケーションを使った方がいいです。私が使っているのは「GoodReader」というアプリケーションです。このアプリケーションは静止画、動画、PDFなどなど一般的なデータフォーマットに対応しています。また、動作が速く、操作もわかりやすい優秀な製品です。

まずは静止画から。

タヌキの外見の特徴です。

ハクビシンはこんな感じ。

足跡もあります。

次は分類のお勉強です。タヌキは食肉目の仲間で、その食肉目にはこういう動物が含まれています…という説明です。このデータはPDFです。

ビデオもご覧いただきましょう。
タヌキが動いています!

もちろん静止画でじっくり説明することもできます。

東京タヌキの報告書もPDFファイルですので表示することができます。字が小さいですが、拡大することもできます。

東京タヌキタイムズもPDFなので閲覧可能です。こうやって見ると、なかなかいいレイアウトデザインだな、と自画自賛。

「皇居のタヌキ」論文もPDFが無料公開されていますのでこうやって読むことができます。

iPodがあれば、いつでもどこでもその場でいろいろ説明できます。なんとすばらしいことでしょうか。重い資料やパソコンを持ち歩かずにすむのですから! 実際、iPodは現場でとても役に立っています。
画面が小さいのが残念ですが、屋外でも画面がきれいに表示されるのはありがたいことです。これまでは屋外では見づらいものも多かったのですよ。これなら自然観察会でも使えるかも…でも画面が小さいので大人数の時には使えませんか。
となると、今話題のiPadがほしくなってきます。ほしいですよね。でもお金持ちではないので買えません(泣)。iPadの大きさがあれば、聞き手が増えても大丈夫ですし、画像もよりきれいになるでしょう。
iPhoneやiPodやiPadは情報端末だとか電子書籍リーダーなどと説明されることが多いのですが、プレゼン・マシーンでもあることはあまり理解されていないのではないでしょうか。電話機やゲーム機として使うだけではとてももったいないほど可能性を秘めたデバイスであると私は断言します。


ちなみに、iPod touchを置いている台はminiDVテープのケースです(工作はしていません)。縦置きならちょうどいいサイズです。横置きの場合は、6.5cm×2.5cmのプラ板を斜めに差し込みます。充電する時もこのポジションです。
結構便利なので古いminiDVテープのケースを持っているなら活用してみてください。

東京都23区内での最新のタヌキ情報については
東京タヌキ探検隊!
のページをご覧ください。

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