いきもの通信 Vol.565 [今日の勉強]正しいタヌキの描き方 

Vol. 565(2013/7/14)

[今日の勉強]正しいタヌキの描き方

2013年7月、アニメ「有頂天家族」のテレビ放映が始まりました。既によく知られている通り、原作は森見登美彦の小説です(宮本は未読です)。主人公はタヌキたち、ということで期待していたのですが…。オープニングを見た時点でずっこけてしまいました。見事に「間違ったタヌキ」だったからです。尾にシマ模様、というだけでも不合格です。あ〜あ…。

※「間違ったタヌキ」と正しいタヌキについてはこちらのページをご覧ください。「間違ったタヌキ」はずーっと下の方に載せています。

デザイナーやアニメ制作スタッフの不勉強なのでしょうか?
それともタヌキを正しく描いてはダメだ、とかいう圧力がどこかからかかっているのでしょうか?

さすがにこれじゃいかんでしょ、ということでタヌキをマンガっぽく描いてみました。有頂天家族のアニメ第1話は夏だったので夏毛バージョンにしています。冬毛バージョンは気が向いたらそのうち描きます。
そういえばタヌキの夏毛と冬毛を意識して描き分けているという例もあまりないように思います。

ささっと描いたので、もうちょっとバランスの調整はすべきなのですが、まあ、こんなもんでしょう(日付が矛盾しているのは気にしないように)。
一般的なイメージのタヌキとは違っているように思う人がいるでしょうが(夏毛なのでなおさら)、こちらの方が本物らしいタヌキなのです。

タヌキを描く場合、特に夏毛の場合は外見はイヌそのものだと言えます。このことを念頭に置いて描くようにしましょう。
体色は上のイラストは標準的なものですが、個体差はあまりないと考えてください。よく見れば個体差はありますが、家族間ではよく似ています。差異も体の向きや光線の具合でわかりにくいことが多いです。それでもマンガ・アニメ的に個体差を表現することは可能です(例えば目の形状、頭部・尾部の模様など)。

目のまわりが黒いとマンガ的な表情の表現が難しくなります。そのため、目のまわりの色を黒以外するという例は非常に多くあります。その気持ちはわからなくもありませんが、そのためにその動物らしさが失われてしまっては意味がありません。パンダもタヌキ同様に目のまわりが黒いですが、黒以外の色にしよう、などと考える人はまずいませんよね。タヌキだって、目のまわりの黒模様は大きな特徴なのですから、改変してはほしくありません。

今回掲載したイラストは、転載可にしておきますのでイラストやデザインの参考資料として使ってください。ゆるキャラのデザインなんかにも使えるでしょう。ゆるキャラのタヌキのデザインもなかなか悲惨なものです…。


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