Vol. 568(2013/8/25)

[今日の勉強]家紋と動物

今年はアブラコウモリの調査を開始したのですが、その調査方法についてあれこれ考えていて、「何かロゴマークを作ったらいいかも」とひらめきました。ぱっと見てすぐにわかるマークがあるというのは広報宣伝にも役立ちそうです。
コウモリをキャラクター化するのは難しそうです。むりやりゆるキャラみたいなものをデザインすることもできるでしょうが、ゆるキャラが世間にあふれる昨今では競争相手が多すぎます。
それよりも、シンボル的、記号的に単純なデザインにまとめてみたいと考えました。それならば、家紋のデザインを参考にするのが良さそうです。
ちょうど手元には『見る知る楽しむ「家紋」の事典』(著:真藤建士郎、発行:日本実業出版社、1985年)という本がありました。ところがこの本にはコウモリの家紋は載っていません。あれれ、と思ってネットで調べるといくつかあることがわかったのですが、かなり珍しいもののようです。
数少ない中でも「月に蝙蝠」という家紋はデザイン的にもなかなかカッコイイですので、これをアレンジして作ったのが下のロゴマークです。いかがでしょうか。(元のデザインは「月に蝙蝠」でネット検索すると見つかります。)



せっかくですので、その他の動物系の家紋も見ていきましょう(以下も『見る知る楽しむ「家紋」の事典』を参考にしています)。
動物系では鳥が多く、ツル、スズメ、ハト、カラス、オシドリ、ニワトリ、チドリ、ガン(雁)といった種類が登場します。
昆虫ではチョウ、海産物では貝、イタヤガイ、ハマグリ、エビ、カニがあります。
その他には獅子、ウマ、ウサギ、カメといったものがあり、想像上の動物として龍、鳳凰もあります。
哺乳類や昆虫が少ないのはちょっと意外な感じもします。デザイン的にまとめるのが難しかったのでしょうか。
その他にもデザイン的に処理されたものとして鱗、亀甲、鷹の羽(たかのは)といったものがあります。鷹の羽はタカの羽毛をデザインしたものです。
動物系は以上に挙げた程度しかなく、かなり寂しいです。

家紋で最も多いのは植物系です。
例えば日本のパスポートの菊紋、藤原氏の藤紋、源氏の竜胆(りんどう)紋、徳川家の葵紋などなど。植物の種類が多いだけでなく、デザインのバリエーション(派生型)も多く、多種多様にそろっています。植物系が多いのは、有名な家系が使用したため、そしてそこからいろいろなデザインが派生していったため、という理由によるものと思われます。
また、花や葉の形状はデザイン的に処理しやすいという理由もありそうです。


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