短信 2002年

「いきもの通信」本編で取りあげていないニュースを簡単に紹介していきます。「COMMENT」の部分は私のコメントです。


[2002年12月20日 朝日新聞(東京版)]
埼玉県新座市議会はカラスの駆除費94万1千円を含む補正予算案を可決した。同市の平林寺を寝ぐらにするカラスを駆除するもので、東京都が駆除の協力要請をしていた。

(COMMENT:捕獲トラップは東京都から貸し出されるそうです。こんなことでカラスを駆除できないのはこれまでにも指摘した通り。わずか100万円でカラス問題を解決しようというのは何か新しいギャグなのでしょうか。)

[2002年12月12日 毎日新聞(掲載元はLycos)]
鳥取県議会で「県民に迷惑をかける犬猫の飼育規制条例」が可決された。同条例では、犬や猫を10匹以上飼うことを規制できる地域を指定できるようになる。この条例のきっかけになったのは、同県内の住宅地で業者がイヌを100頭以上飼って周辺住民とトラブルになったことがあったため。

[2002年12月5日 朝日新聞(東京版)夕刊]
JR西日本が、紀勢線でのシカ衝突事故を防ぐため、ライオンのフンを線路際にまく実験を行った。その結果、その実験区間では1ヶ月間事故が発生しなかった。ライオンのフンは和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドから譲り受けた。

(COMMENT:なかなか面白いアイディアではあります。が、効果がいつまで持続するかなど長期的に見守る必要はあります。同時に、記事にもあるように抜本的対策も行うべきでしょう。)

[2002年12月3日 朝日新聞(東京版)、3日夕刊、4日朝刊、5日朝刊]
長野県下諏訪町の住宅地にニホンザル1頭が出没し、2日に14人、3日に9人がかまれたり、ひっかかれたりの被害にあった。5日には町、県警、消防団など100名以上で捕獲作戦を実行したが、結局捕獲はできなかった。

(COMMENT:単独で意図的に人間に接近してくるため、人間に飼われていたのではないかという説も記事では紹介されていました。ちなみにニホンザルなら人間の性別を見分けることぐらいは簡単なことです。カラスでも見分けるぐらいですから。捕獲作戦は、捕まえることはとうてい無理な話ですが無駄というわけではなく、サルを警戒させ人家に近づけないという効果はあります。)

[2002年11月5日 朝日新聞(東京版)夕刊]
アメリカ大陸原産のカミツキガメが千葉県の印旛沼で自然繁殖していることが確認された。日本爬虫両棲類学会で報告された。

(COMMENT:ついにこのような事態になってしまいました。自然繁殖が始まると、駆除はかなり難しくなります。次はワニガメか。)

[2002年11月4日]
4日、アゴヒゲアザラシが帷子川に出現した。

(COMMENT:アザラシ見物を勧めるわけではなく、情報記録として書き残しておきます。この事件に関してはVol. 139Vol. 140Vol. 141をご覧ください。)

[2002年10月21日 朝日新聞(東京版)夕刊]
野良猫を虐待した画像をインターネットの掲示板で公開した、いわゆる「2ちゃんねる事件」で、容疑者に対し懲役6ヶ月執行猶予3年(懲役6ヶ月)の判決となった(福岡地裁)。判決では犯行の悪質さについての言及もある一方、ネットで容疑者やその家族の個人情報が公開されたことについても述べている。

(COMMENT:動物愛護法違反で判決が出た事件はこれが最初か2番目ではないかと思います。ところで、新聞の見出しではインターネットのことをなんでも「HP」と表現するというのはなんとかならんのでしょうか。)

[2002年10月19日 朝日新聞(東京版)]
厚生省はプレーリードッグの輸入禁止を決定した。原産国アメリカでペストを媒介することが指摘されているための措置。他の齧歯類でも感染症の危険性を調査する予定。

[2002年10月13日]
9日と11日、アゴヒゲアザラシが再び帷子川に出現した。

[2002年9月29日]
NHK総合の夜7時のニュースによると、アゴヒゲアザラシが再び帷子川に出現した。5日ぶりの出現とのこと。
(COMMENT:全国ニュースでとりあげることなのでしょうか? ちなみに観客は約300人とのこと。)

[2002年9月22日]
アゴヒゲアザラシは9月18日は横浜市南区の大岡川に出現した。
9月19日、20日に宮城県歌津(うたつ)町の伊里前(いさとまえ)川河口付近に、ワモンアザラシの子ども(体長70cm)が現れた。こちらは早くも「ウタちゃん」と名付けられ、やはり大勢の見物客に囲まれた。

[2002年9月15日]
アゴヒゲアザラシは9月13日は横浜市内の中心部を流れる帷子(かたびら)川、15日は同市南区の大岡川に出現した。

[2002年8月4日 朝日新聞(東京版)]
7月26日、鹿児島県川内市の海岸に死亡漂着したクジラは非常に珍しいタイヘイヨウアカボウモドキか新種の可能性があることがわかった。

[2002年8月4日 朝日新聞(東京版)]
厚生労働省は、ビル内のゴキブリ退治の基準を改める。ゴキブリやネズミの退治は「ビル衛生管理法」の施行規則で定められている。近年は殺虫剤が過剰に使われる傾向があり、人間の健康への影響が懸念されていた。新しい基準では、生息状況を調査し、必要な場所だけで殺虫剤を使うようになる。
(COMMENT:動物の駆除は力押しではうまくいきません。この新基準のように、知恵を絞って効果的な方法を考えましょう。)

[2002年6月12日、13日、14日 朝日新聞(東京版)]
11日朝、江戸川区で女性が外出しようとしたところ、玄関先に体長1.3mのメガネカイマン(ワニ)がいた。小岩署員が捕獲し、12日に同区の自然動物園に移された。12夕、飼い主の女性が小岩署に名乗り出た。3年前、知人から体長30cmのメガネカイマンを預かったが、その後、知人とは連絡が取れなくなったという。

[2002年6月5日 朝日新聞(東京版) 夕刊]
埼玉県志木市の男性がオオタカを許可なく飼育していることがわかった。幼鳥を譲ってもらったとのことだが、飼育には国や市の許可が必要。警察には「輸入した」とごまかしていた。

[2002年5月22日 朝日新聞(東京版) 夕刊]
福岡県警と警視庁は22日、福岡市内の男性を動物愛護法違反容疑で書類送検した。男性は、野良猫を虐待した画像をインターネットの掲示板「2ちゃんねる」で公開していた。

[2002年5月22日 朝日新聞(東京版)]
17日、宇都宮市で飼い犬がゴルフクラブで殴られ、4日後に死亡した事件があったが、同市内の男性が器物損壊の疑いで逮捕された。近くの公園でネコが虐殺された事件の関与も認めているという。

[2002年5月18日 朝日新聞(東京版)]
5月1日、熊本城二の丸公園に政府に抗議する言葉がスプレーで書かれた牛6頭が放置される事件があったが、17日、熊本県阿蘇郡の畜産農業協同組合役員4人と組合員4人が動物愛護法違反容疑で書類送検された。牛の鼻紋は登録されており、そこから割り出したという。
(COMMENT:これも動物愛護法違反なんですね。「動物の遺棄」にあたるようです。)

[2002年4月28日 朝日新聞(東京版)]
福岡市の九州大学医学部長の自家用車についていた白い斑点は鳥の糞だった可能性が高いことがわかった。九大医学部は、入学手続きをすませていたアレフ(旧オウム真理教)信者の入学許可を取り消しており、その関連も指摘されていた。

[2002年4月26日 朝日新聞(東京版) 夕刊]
宮崎県の淡水魚販売店経営者が、国指定天然記念物ミヤコタナゴ(コイ科の淡水魚)を密売した疑いで逮捕された。容疑は種の保存法違反(譲り渡し、販売目的の陳列)。

[2002年4月25日 朝日新聞(東京版)]
24日、農林水産省は調査のために諌早湾干拓地の潮受け堤防を開き、堤防内に海水を入れた。養殖ノリの不作など水産資源激減の原因調査を約2ヶ月間行う。堤防が開かれたのは5年ぶり。

[2002年4月23日 朝日新聞(東京版)]
東京都は、12月から3月に設置したカラス捕獲トラップの捕獲数を4210羽と発表した。

[2002年4月11日 朝日新聞(東京版)]
10日、埼玉県岩槻市で、岩槻公園で散歩させていた複数の飼い犬がけいれんをおこすなどして、計5頭が死亡した。岩槻署は動物愛護法違反容疑で捜査を開始した。
(COMMENT:その後のテレビ報道では、死んだイヌの胃から農薬が検出されたとのことです。)

[2002年4月1日]
WWFジャパンが同日発行の機関紙「WWF」で「クジラ保護に関するWWFジャパンの方針と見解」を発表した。条件付きで商業捕鯨再開を認めるという内容。ところが、その後この文書はホームページから削除され、「私たちの立場にはなんら変更は無い」という内容の英文のコメントが掲載されている。)
(COMMENT:捕鯨問題の関係者にとってはいろいろな意味で衝撃的な方針転換です。エープリルフール?と本当に思ってしまうほどの衝撃です。WWFといえば反捕鯨の立場ですので、日本支部の見解とはいえ驚くべきものです。ただし、捕鯨に全面賛成ではない点にはご注意ください。その後、ホームページからこの文書が削除されたところをみると、海外からかなりの反発があったのではないかと推測されます。)

[2002年3月28日 朝日新聞(東京版)]
27日、仙台市八木山動物公園で、ライオン(雌)が飼育場内の電気柵に接触、驚いてフェンスを飛び越えて外に出た。その後、約10m離れた茂みにうずくまり、約30分後に獣医師が麻酔を撃ち込み、捕獲した。負傷者は無かった。この飼育場は「臨場感あふれる展示方法」として作られていた。

[2002年3月20日 朝日新聞(東京版)]
東京都杉並区善福寺公園で、3月に入ってカラスの死体が相次いで発見された。薬物で殺された可能性があり、都が調査中。
(COMMENT:この事件については比較的早い時期に情報を得ていました。現場は都が設置したカラス捕獲トラップにも近い場所です。詳細はVol.125で。)

[2002年2月25日、同日夕刊、26日 朝日新聞(東京版)]
茨城県波崎町の柳川海岸で、24日朝、カズハゴンドウ20数頭が座礁しているのが発見された。3頭は死亡。他は海へ戻された。翌25日朝、同町波崎海岸でまたもやカズハゴンドウ85頭が座礁しているのが発見された。31頭は海に戻されたが、54頭が死亡した。
(COMMENT:同町では昨年2月にもカズハゴンドウが集団座礁しています。今年はクジラ座礁の当たり年なのでしょうか。座礁は、普通は単体の座礁が多く(死亡漂着も含めるため)、集団座礁は意外と少ないものなのです。)

[2002年1月27日 朝日新聞(東京版)]
秋田県はツキノワグマ保護管理計画の素案をまとめた。これまでの対策は駆除に頼るものだったが、素案は生息環境の保全、ゴミ放置の禁止など人間側の規制、駆除以外の対策の検討など総合的な対策を盛り込んだものになっている。

[2002年1月23日、24日、25日 朝日新聞(東京版)]
22日朝、鹿児島県大浦町の海岸にマッコウクジラ14頭が座礁した。23日午後、生存していた1頭は船に引かれて離礁した。残る13頭は死亡した。死体は骨格標本など学術資料としての利用が検討されている。
(COMMENT:体長10mほどで集団であることからメスの群れと推測できます。これだけの大きさとなると救出は困難です。1頭救出できただけでも上出来でしょう。過去の関連記事はVol. 41EXTRA 2。)

[2002年1月16日、17日、19日 朝日新聞(東京版)]
松江市の観光施設「フォーゲルパーク」で従業員4人と来園者1人がオウム病に感染していることがわかった。「フォーゲルパーク」は施設の一部を閉鎖した。
(COMMENT:オウム病とはクラミジア細菌による感染症で、主に鳥類(特にその糞)から感染します。症状は高熱、悪寒、頭痛などで重症化すると肺炎など呼吸器症状が現れます。現在では治療法はあるもののかつては死亡率も高かったようです。)

[2002年1月]
東京都がカラス捕獲のためのトラップの設置を開始しました。現在、善福寺公園(杉並区)に設置されたことを確認しています。都管轄の公園に順次設置されていくものと思われますが、新設を発見された方はご一報ください。
カラス問題については「カラス関連情報」のページを作りましたので参考にしてください。

[2002年1月9日 朝日新聞(東京版) 夕刊]
東京都の鳥類愛好家が種の保存法違反(譲渡)で逮捕された。ワシントン条約付属書1指定種を譲渡・販売した容疑。

[2002年1月9日 朝日新聞(東京版)]
環境相の諮問機関、中央環境審議会野生生物部会が8日、答申をまとめた。許可のない野鳥の飼育の罰則を強化するなど、鳥獣保護法改正案に反映される。

[2002年1月7日 朝日新聞(東京版)]
クジラの位置を観測する人工衛星が秋に打ち上げられる。千葉工業大学の林友直教授らが開発したもの。クジラにヤシの実ほどの観測・発信機を打ち込み、そこから衛星にデータを送る。


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