短信 2004年

「いきもの通信」本編で取りあげていないニュースを簡単に紹介していきます。「COMMENT」の部分は私のコメントです。


[2004年12月11日 朝日新聞 (東京版)]
野生のコウノトリが岩手県大船渡市の盛川河川敷に飛来してきた。衰弱している可能性もある
(COMMENT:コウノトリというと豊岡市の「コウノトリの郷公園」ですが、こんなに遠いと何もできないでしょう。例のごとく観客が集まってきているようですが、変なことになる前に専門家らによる対策協議を開始していただきたいところです。野生コウノトリはそれだけ珍しい希少種なのですから。)

[2004年10月23日 朝日新聞 夕刊(東京版)]
タイの動物園でベンガルトラが鳥インフルエンザに感染、39頭が死亡。重症の44頭も殺処分した。エサのニワトリが感染源と見られている。人への感染は確認されていない。
(COMMENT:人間には無害だったのは幸いですが、この冬もまた鳥インフルエンザ騒動が日本でも起こることを予感させる事件です。トラも希少動物ですから、今回の処分は保護活動には打撃だったかもしれません。)

[2004年9月12日 朝日新聞(東京版)]
厚生労働省は来年9月から、ペットの輸入の届け出を義務づける。
(COMMENT:動物由来感染症対策が主な目的です。SARS、鳥インフルエンザ、狂犬病…。危険はいくらでもあるのです。)

[2004年4月27日 朝日新聞(東京版)]
アゴヒゲアザラシのタマちゃんが4月13日以降目撃されていない。
(COMMENT:タマちゃんの所在はさておき、体重が約200キログラムと推定されることに関して記事中「太った結果(中略)ボートに登れなくなり」とあるのは異議有り。アゴヒゲアザラシは成長するとオスは250キロ超、メスは350キロ超になります。ですから「太った」ではなく「成長した」が正しい表現。他メディアでも「激太り」などという表現が見られたのですが、受けねらいの表現ではなく、科学的に正しい書き方をしてほしいものです。)

[2004年3月14日 朝日新聞(東京版)朝刊、15日 同夕刊]
13日、大分県日田市で、飼い犬が人間の足の一部をくわえてきた、と警察に届け出があった。14日、付近を捜索したところ、約200m離れた川の中洲で左足のない遺体を発見した。死後数ヶ月と見られる。
(COMMENT:「動物事件」ではありませんが、珍しい事件として記録に残しておきます。)

[2004年3月9日]
千葉県鴨川市の海岸に若いアゴヒゲアザラシが現れた。場所は鴨川シーワールドの近く。早くも「カモちゃん」と呼ばれているらしい。
(COMMENT:タマちゃん騒動以来、アシカ・アザラシ類の目撃情報がマスコミによく登場するようになりまた。これもアシカ・アザラシの生態の研究に有用な情報です。アシカ・アザラシはこれまでに知られているよりも頻繁に日本沿岸に出現しているのかもしれません。)

[2004年1月20日 朝日新聞(東京板)]
下北半島のタイワンザル68頭すべてが捕獲された。このタイワンザルは、もともとは地元の観光牧場で飼育されていた個体が逃げ出し繁殖したもの。
(COMMENT:移入種問題が解決した幸運な事例。数ヶ月で完全解決するのは異例でしょう。もちろん、これまで何十年も放置されていたのですが。数も少なく、あまり生息域が散らばっていなかったおかげでしょう。)


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