哺乳綱残り全部編
さて、「試験に出ない動物英単語」の哺乳類編も残り少しになりました。今回は残ったグループを一気に見ていきましょう。
有袋目
残ったグループの中で最大なのは有袋目です。カンガルーやコアラで有名ですね。
オポッサム科→American opossum
有袋類というとオーストラリアを思い出す方がほとんどでしょうが、遠く離れたアメリカ大陸にもいます。それがオポッサム。主に中南米に生息しています。
ミズオポッサム属→yapok、water opossum
ケノレステス科→shrew opossum、rat opossum、caenolestid
フクロネコ科→flesh-eating marsupial
フクロマウス(類)→marsupial mouse 「ネコ」と名がつくのに種レベルでは「マウス」という名前がつく不思議なグループです。
プラニガーレ属→planigale、flat-skulled marsupial
ファスコガーレ属→phascogale
ネズミクイ属→mulgara
フクロネコ属→marsupial cat、quoll
タスマニアデビル→Tasmanian devil
オオネズミクイ→kowari
ニンガウイ属→ningaui
スミントプシス属→dunnart 和名は属名「Sminthopsis」から。
フクロトビネズミ→kultarr
フクロアリクイ→numbat、banded anteater、walpurti
フクロオオカミ→thylacine、Tasmanian wolf 20世紀に絶滅した動物です。
フクロモグラ科
フクロモグラ→marsupial mole
バンディクート科→bandicoot
テレビゲームに「クラッシュ・バンディクー」というのがありましたが、バンディクーとはバンディクートのことなのです。
クスクス科→phalanger
フクロキツネ属→brushtailed possum
クスクス→cuscus
ブーラミス科→pygmy possum 和名は学名からきています。ブーラミス属=「burramys」
フクロモモンガ科
フクロモモンガ属→lesser gliding possum
フクロモモンガ→sugar glider、honey glider
リングテイル属→ringtail possum、ringtail
フクロムササビ属→greater glider
カンガルー科→kangaroo、wallaby
ネズミカンガルー(類)→rat kangaroo 大型のものが「カンガルー」、小型のものが「ワラビー」なのですが、このネズミカンガルーはワラビーより小さいです。ややこしいです。
ネズミカンガルー属→potoroo、long-nosed rat kangaroo
フサオネズミカンガルー属→bettong、short-nosed rat kangaroo
ヤブワラビー属→pademelon
クアッカワラビー属→quokka
カンガルーとワラビーの中間の大きさのものがワラルー(wallaroo)です。
カンガルー属にはカンガルーもワラビーもワラルーも含まれていて、ややこしいです。これらの名称は実は分類とは別の命名なのです。
コアラ科
コアラ→koala
ウォンバット科
ヒメウォンバット→common wombat
フクロミツスイ科
フクロミツスイ→honey possum
次は、原始的な哺乳類、単孔目です。
ハリモグラ科
ハリモグラ→short-beaked echidna
カモノハシ科
カモノハシ→platypus、duckbill
この後は、残ったグループを並べていきましょう。
貧歯目
アリクイ科→anteater 「アントイーター」で文字通り「アリ食い」
オオアリクイ→giant anteater、ant bear
ミユビナマケモノ科→three-toed sloth
フタユビナマケモノ科→two-toed sloth
アルマジロ科→armadillo
長鼻目
アフリカゾウ→African elephant
マルミミゾウ→forest elephant
アジアゾウ→Asiatic elephant
奇蹄目
蹄が奇数個のグループです。今では多数派とはいえませんが、かつては大繁栄したグループです。
ウマ科
ウマ→horse
ロバ→donkey
サバンナシマウマ→common zebra、Burchell's zebra
グレビーシマウマ→Grevy's zebra
ヤマシマウマ→mountain zebra 意外と知られていませんが、シマウマはこのように3種います。
オナガー→onager 日本語のように見えてそうではありません。
バク科→tapir
サイ科→rhinoceros
ハイラックス目→hyrax
かつては「イワダヌキ」とも呼ばれていました。大きなネズミのように見えますが、ゾウに近縁なのだそうです。
菅歯目
ツチブタ→aardvark、antbear、earth pig
有鱗目
センザンコウ科→pangolin、scaly anteater
アルマジロ(貧歯目)にも似ていますが、分類上は別物です。
ウサギ目
ナキウサギ科→pika
ウサギ科→rabbit、hare 大ざっぱにいえば、ノウサギ類が「hare」で、アナウサギ類が「rabbit」となるようですが、必ずしも厳密に区別しているわけではないようですね。
そしてついに最後です。
ハネジネズミ目→elephant-shrew
これまたかつては食虫目に分類されていたために「shrew」という名前がついています。そして、鼻が長めなので「エレファント」というわけです。
ふう、ようやく哺乳類全体を踏破することができました。
ひたすら英名を並べた手抜き企画ですが、こういう知識も何かの役に立つでしょう。英語っぽい動物の名前でも、英米人には通じないこともあるんですよ。
哺乳類ご終わったので、次は鳥類に行くことにしましょう。それがいつになるかはわかりませんが、お楽しみに!