いきもの通信 タマちゃん関連情報

「流行語大賞」まで頂戴したアゴヒゲアザラシのタマちゃん関連情報をまとめてみました。

●京浜工事事務所(国土交通省関東地方整備局)
多摩川・鶴見川に現れたアゴヒゲアザラシ について
http://www.keihin.ktr.mlit.go.jp/news/h14/tama/azarasi/azarasi_index.htm
タマちゃんが多摩川に出現した当時、ライブカメラを見ることができるためにアクセスが殺到しました。「アゴヒゲアザラシに関する連絡会」についてもここに掲載されています。
京浜工事事務所のホームページのトップページはhttp://www.keihin.ktr.mlit.go.jp/index_top.htmlです。

●江戸川河川事務所(国土交通省関東地方整備局)
中川に現れたアザラシについて
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/seal/main.html
2003年4月下旬以降、中川で目撃されるようになったタマちゃんの情報はこちら。連絡会も「中川のアザラシに関する連絡会」となってこちらに引っ越しています。
江戸川河川事務所のホームページのトップページはhttp://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/です。

●荒川上流河川事務所(国土交通省関東地方整備局)
荒川に現れたアザラシについて
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/azarashi/index.html

2003年4月下旬以降、荒川で目撃されるようになったタマちゃんの情報はこちら。「アザラシに関する連絡会」の情報もこちらです。
荒川上流河川事務所のホームページのトップページはhttp://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/index.htmlです。

●国立科学博物館・海棲哺乳類情報データベース
http://svrsh1.kahaku.go.jp/index.htm
この中の「ストランディング検索」で、クジラ・イルカ、アシカ・アザラシのストランディング(座礁)記録を調べることができます。掲載情報は最低限ですが、文献名も載っていますのでさらに調べることもできるでしょう。
この検索で調べれば、アシカ・アザラシのストランディングは珍しくないことがわかるでしょう。


推薦タマちゃん本

●アゴヒゲアザラシ タマちゃんのナゾ
監修:新妻昭夫 (にいづま・あきお)
著・写真:塚崎慎一郎(つかざき・しんいちろう)
発行:山と溪谷社
価格:1500円
初版発行日:2003年4月24日
ISBN4-635-06338-0

小学校高学年からでも読める、わかりやすい内容の本。アゴヒゲアザラシの生態などを詳しく解説している。タマちゃん本のほとんどが「かわいい」というイメージから脱することができない中で、非常に冷静なものとなっている。科学的な視点こそが、タマちゃん問題を正しく理解できるのである。


●数研出版「サイエンスネット」第17号「タマちゃんとの正しいつきあい方」(2003年)

学校の理科の先生向けの小冊子に私が寄稿したものです。一般販売はしていませんが、数研出版のホームページからPDF版を読むことができます
トップページからは、「教科の広場」→「理科」→「サイエンスネット」とたどって行きます。


この「いきもの通信」でタマちゃんを取りあげた記事

Vol. 54(2000/7/30) [今日の本]クジラ・イルカの図鑑を3冊/完璧版 クジラとイルカの図鑑、海の哺乳類 FAO種同定ガイド、クジラ・イルカ大百科

クジラ・イルカの図鑑の紹介ですが、「海の哺乳類 FAO種同定ガイド」はアザラシ・アシカなどすべての海の哺乳類を網羅しています。基礎資料としておすすめ。

Vol. 101(2001/8/26) [OPINION]動物にエサをあげてはいけません!

やっぱりいました、タマちゃんにエサをあげようとする人たち。アザラシに限らず、野生動物全般に食べ物を与えることの問題点について書いています。

Vol. 138(2002/8/11) [今日の事件]コウノトリの郷公園にコウノトリが飛来

この記事にはタマちゃんは登場しません。タマちゃんとほぼ同時期に起こった大事件にもかかわらず、当時ほとんど報道されませんでした。

Vol. 139(2002/8/25) [今日の事件]多摩川にアゴヒゲアザラシ出現!/あのアザラシは人間が放した?!

タマちゃん騒動の第1報。タマちゃんは飼育されていたのを放されたのではないか?という「放獣説」を紹介。Vol.141で「放獣説」は取り下げましたが、一度は疑ってみるべきです。

Vol. 140(2002/9/1) [OPINION]野生動物とのつきあい方/アゴヒゲアザラシ事件を題材に

タマちゃん騒動を例に、野生動物とどうつきあっていくべきかを論じた記事。

Vol. 141(2002/9/8) [今日の事件]アゴヒゲアザラシ出現!2/飼ってはいけない、野生動物

あるインターネット上のアンケートの奇妙な結果について。3割の人が「タマちゃんを飼いたい」と答えているが、野生動物を飼うのはいいことなのか?

Vol. 160(2003/2/9)  [OPINION]タマちゃん騒動の違和感

タマちゃん騒動から半年。あの騒動に違和感を持つ専門家は少なくない。その違和感の理由は何か?

Vol. 163(2003/3/2) [今日の事件]タマちゃんの住民登録/動物を利用したがる自治体たち

2003年2月、タマちゃんが横浜市西区に住民登録された。自治体が野生動物を宣伝に利用する例は他にもあるが、評判は必ずしも良いものばかりではない。自治体は野生動物とどう関わっていくべきかを論じている。

Vol. 164(2003/3/9) [今日の常識・非常識]アシカとアザラシ、どう違う?

アシカとアザラシはよく似た海の動物。でも、その違いを正確に知っている人は少ないのでは? アシカ・アザラシの基本知識を紹介します。

Vol. 165(2003/3/16) [今日の事件]タマちゃん捕獲未遂事件

唐突に起こった、タマちゃん捕獲未遂事件。事件についての分析と共に、タマちゃん問題について論点を整理してみました。

Vol. 166(2003/3/23) [OPINION]タマちゃん騒動を繰り返さないために/ストランディングオペレーションセンター創設の提言

タマちゃん騒動を解決し、類似事件を繰り返さないために海の哺乳類のストランディング(座礁)に対処する組織「ストランディングオペレーションセンター」の創設を提言。日本とアメリカの状況の簡単な紹介の他、必携の書「ストランディングフィールドガイド」の紹介もしています。

Vol. 167(2003/3/30) [今日の常識・非常識]タマちゃんをめぐる8つの誤解(前編)

タマちゃんについての誤解について解説します。今回は「海の動物は川で生きていけない」「汚い川にいたら病気になる」「食べるものがない」「暑いところだと弱ってしまう」の4つの誤解をとりあげます。

Vol. 168(2003/4/6) [今日の常識・非常識]タマちゃんをめぐる8つの誤解(後編)

Vol.167の続き。「タマちゃんは衰弱してきている」「こんな南にアザラシが来る、これは天変地異の前兆だ」「独りぼっちでかわいそう」「保護して北の海に戻せ」の4つの誤解をとりあげます。

Vol. 174(2003/5/18) [今日の事件]ある女優への「消滅宣告」/ヘビが小鳥を襲う、その時どうする?

タマちゃんは登場しませんが、「タマちゃんを想う会」との関連で有名になった通称「白装束集団」関連の事件。ヘビに襲われたシジュウカラを助けなかった某女優に対して、「白装束集団」代表者が「消滅宣告」をした。シジュウカラを助けるべきだったのかどうかを論考する。

Vol. 185(2003/8/3) [今日の事件]アシカ・アザラシの過去のストランディングを検証する

アシカ・アザラシのストランディング(座礁・漂着)例を検証してみた。タマちゃんで有名になったアゴヒゲアザラシのストランディングはどれぐらい珍しい事件なのだろうか。

Vol. 190(2003/9/7) [OPINION]あいつが来てから1年たった/または、マスコミ情報の地方格差について

あいつが現れて1年たちました…といってもタマちゃんのことではありません。重要度にそれほど差はないのに、マスコミでの取り上げられ方があまりにも違った2つの動物。マスコミの判断は正しかったのでしょうか。読者・視聴者はマスコミとどう向き合えばいいのでしょうか。

Vol. 224(2004/6/13)  [今日の事件]さよなら、タマちゃん

アゴヒゲアザラシのタマちゃんが姿を消してから2ヶ月がたちました。タマちゃんはどこへ行ってしまったのでしょうか。そして、一連のタマちゃん騒動から得られたものは何だったのでしょうか。

Vol. 394(2008/1/27) [今日の事件]新潟県・オットセイ上陸事件・野生動物を保護することは違法か合法か

新潟県の海岸にオットセイが漂着しました。最終的には捕獲されましたが、しばらくは放置されたままでした。すぐに捕獲できなかったのは法律で捕獲が禁じられているから。治療目的であっても捕獲は違法行為なのです。


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