いきもの通信 カラス関連情報

東京のカラス問題はいまだ解決されていない難問です。カラスあるいはカラス対策には誤解も多いのですが、ここでは理解を助けるいろいろな情報を紹介したいと思います。

●自治体担当者のためのカラス対策マニュアル
発行:環境省自然環境局、制作:日本野鳥の会
http://www.env.go.jp/nature/karasu-m/index.html

カラス対策を総合的に解説したマニュアルです。

●日本野鳥の会
http://www.wbsj.org/index2.html

カラスについては以下のページに情報がまとめられています。
http://www.wbsj.org/topics/karasu/index.html
東京都への意見書の内容は、私が書いた意見書の内容と近いものですが、私は日本野鳥の会の関係者ではありません。それぞれの意見書はお互いに独立して作られたものです(都へ送付した日時は私の方が先でした、と付け加えておきます)。

●東京都カラス対策プロジェクト
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/karasu/
(2002年4月より「環境局自然環境部計画課」に異動)

(こちらは古いURL→)http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/sizenhogo/karasu/index.htm
(こちらは古いURL→)http://www.chijihonbu.metro.tokyo.jp/karasu/index.htm

東京都が2001年9月にまとめた報告書が掲載されています。ただし、半分正解(ゴミ対策)、半分不正解(カラス捕獲)の内容であることに注意してください。

●鳥獣害研究室(独立行政法人「農業技術研究機構 中央農業総合研究センター 耕地環境部」)
http://narc.naro.affrc.go.jp/kouchi/chougai/index.html

農業における鳥害について、専門家の分析が紹介されています。
「鳥害対策」のページに詳しく書かれています。
http://narc.naro.affrc.go.jp/kouchi/chougai/wildlife/howto_j.htm
都会のカラス問題とは事情が異なるとはいえ、その生態を知ることは大切です。

●ドバト被害防止パンフレット「エサをあげないで!」
発行:環境省自然環境局、編集:日本鳥類保護連盟
http://www.env.go.jp/nature/panf/hato/index.html

ハトのエサやりを止めようという内容。ハトに限らず野生動物に食べ物を与えることには問題があるということに留意してください。

●三鷹市・ゴミ夜間収集の試行
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/garbage/gomiyakan.htm

平成10年(1998年)に三鷹市が一部地域で可燃ゴミの夜間回収を試行した時の概要と住民アンケートの結果です。効果はあったが費用負担増には抵抗が多いことがわかります。平成12年(2000年)からは範囲を拡大して夜間回収を行なっています。

●第9次鳥獣保護事業計画の基準
http://www.env.go.jp/nature/yasei/9th_plan.html

鳥獣保護法に関する各種の基準。有害鳥獣駆除の基準についても書かれている。「第9次」は平成14年(2002年)4月からの実施。担当は環境省自然環境局


この「いきもの通信」でカラスを取りあげた記事

Vol. 13(1999/8/1) [今日の事件]東京都、ゴミの早朝回収を試行/都会のカラス退治は成功するのか?

ゴミの早朝回収の効果には疑問があることを書いています。

Vol. 21(1999/10/3) [今日の観察]わははカラスと八百屋カラス

私が出くわした変な鳴き方のカラスのこと。その後、井の頭公園では「あわわカラス」に遭遇しました。

Vol. 53(2000/7/23) [今日の観察]カラス再論/東京カラスを撤退させる最も効果的な作戦はこれだ!

東京都の緊急対策(巣の撤去)を受けて書いたもの。「ゴミの夜間回収」「巣の撤去」を勧めた内容ですが、「巣の撤去」の方は根本的解決ではないので取り下げます。

EXTRA 3(2001/1/21)「季刊Relatio」連載「動物事件の読み解き方」補足 第3回 東京カラス問題

私が連載を書いている雑誌「季刊Relatio」の記事の補足。本論は雑誌記事の方を読んでください。「季刊Relatio」は書店ではほとんど置いていません。緑書房グループ(緑書房・チクサン出版社・ペットライフ社)のホームページから購入することができます。
雑誌記事本文の内容は2000年11月時点の現状(都の緊急捕獲、三鷹市のゴミ夜間回収の試行)とゴミ夜間回収のコストの試算です。

Vol. 76(2001/1/28) [今日の観察]補足・カラス対策

カラス対策、ゴミの夜間回収について、Q&A形式で解説しています。

Vol. 101(2001/8/26) [OPINION]動物にエサをあげてはいけません!

カラスに限らず、野生動物全般に食べ物を与えることの問題点について書いています。

Vol. 105(2001/10/7) [OPINION]「東京都カラス対策プロジェクトチーム報告書」への意見書

東京都が2001年9月にまとめた報告書(上記)に対して、私が送った意見書の全文を掲載しています。問題点をしぼって整理していますので、現状の要点把握ができるでしょう。

Vol. 117(2002/1/13) [今日の観察]「鳥の個体数はエサ量に比例する」という法則

カラスのことを書いたわけではありませんが、当然カラスにも応用できる法則です。

Vol. 119(2002/1/27) [今日のカラス]東京都でカラス捕獲トラップの設置始まる/トラップでは問題は解決しない

東京都が設置したカラス捕獲トラップについての報告とトラップに意味がない理由について書いています。

Vol. 121(2002/2/10) [今日のカラス]カラス雑話 その1/闇夜?のカラス/カラスの行水/烏合の衆

カラスについての小話を3つ。

Vol. 122(2002/2/24) [今日のカラス]AERA(2002年2月25日号 No.8)の記事「東京のカラスは減らない」についての補足

Vol. 125(2002/3/31) [今日の事件]善福寺公園カラス変死事件

2002年3月に善福寺公園で多数のカラスの変死体が発見された事件について。

EXTRA 8(2002/5/5) 「季刊Relatio」連載「動物事件の読み解き方」補足 第8回 東京都カラス捕獲作戦始まる

「季刊Relatio」の記事の補足。本論は雑誌記事の方を読んでください。
ここでは2001年度の捕獲の結果、カラス対策のポスター広告などについて紹介しています。

Vol. 130(2002/5/19) [OPINION]動物を殺せば問題解決なのか?

「動物を殺せば問題解決」という誤った論調についての私見。

Vol. 132(2002/6/9) [今日のカラス]カラス雑話 その2/数百羽のカラスたちの注目の的になった話/カラスにはどこまで近づける?

カラスについての小話を2つ。

Vol. 144(2002/10/6) [今日のカラス]カラス捕獲トラップ再び

2002年秋、カラス捕獲トラップ再開時に執筆。情報の整理が中心で新情報は特に無し。

Vol. 149(2002/11/10) [今日のカラス]おしゃべりカラスの発音能力

カラスがしゃべれる言葉には法則性がある!?。

Vol. 150(2002/11/17) [OPINION]東京カラス問題が解決できない政治的な理由

なぜカラス問題は解決しないのか? 石原知事の巧妙な政治的トリックの謎を解く。

Vol. 151(2002/11/24) [OPINION]東京カラス問題が解決できない経済的な理由

Vol.150の続き。カラス対策には実際にいくらかかるのか? そして、根本的対策を実行できない行政上の理由とは。

Vol. 183(2003/7/20) [今日のカラス]検証・カラス捕獲トラップ 2003年版

東京都による2002年度のカラス捕獲の結果についての解説。「カラスを捕獲してもカラスは減らない」ことが実証された。

Vol. 184(2003/7/27) [今日のカラス]カラス捕獲トラップはここにある 2003年版

東京都が今年設置するカラス捕獲トラップの設置場所のリスト(一部)。施設名称が公開されていないものについては、住所からその施設を推理してみた。

Vol. 211(2004/2/29)  [今日のカラス] 検証・カラス捕獲トラップ 2004年版

東京都の2003年度のカラス捕獲の結果がはやくも発表されました。カラスの捕獲数は14000羽以上、カラスの生息数も1万羽以上減少しました。一見、カラス捕獲が成功したかのように見えるこの発表、私の目からは違ったものが見えてきます。

Vol. 213(2004/3/14)  [今日の事件] 鳥インフルエンザ・ここまでの経過を見る/これは史上最大の「動物事件」

まだまだ続いている鳥インフルエンザ騒動。これはもはや史上最大の動物事件なのです。現段階の状況を元に、いくつかのトピックについてこの騒動を解説します。
*東京カラス問題とは直接関係しませんが、カラスが危険視される状況になってしまいましたのでこのリストにも加えておきます。

Vol. 274(2005/7/10) [今日のカラス]検証・カラス捕獲トラップ 2005年版

今年は遅くなってしまいましたが、毎年恒例の東京カラス問題についてです。都の発表ではカラスの数は順調に減っているようですが、それは捕獲したのが直接の要因なのでしょうか? また、生息数調査の数字はどれほど正確なのでしょうか? 都の施策に今年も切り込みます。

Vol. 318(2006/5/28) [今日のカラス]東京カラス問題・カラス捕獲が無期限化?!

最近はマスコミに登場することも少なくなりましたが、東京のカラス問題はいまだ解決していません。東京都の間違ったカラス対策もあいかわらずです。それどころか、都はカラス捕獲を無期限無制限に行っているらしいのです。

Vol. 364(2007/6/10) [今日のカラス]東京カラス問題2007

今年も来ましたカラスの季節。東京都は「カラスをピーク時の半分に減らせた」と言ってますが、その内情は如何に?

Vol. 402(2008/4/6) [ 今日のカラス]東京カラス問題2008

最近は話題になることがほとんどなくなった東京カラス問題ですが、東京都のカラス虐殺政策は現在も続いています。その都のカラス対策で、今年はいつもと違った結果が発表されました。

Vol. 456(2009/6/14) [今日のカラス]東京カラス問題2009

最近は話題にもならない東京カラス問題。しかし問題は何も解決していないどころか、無駄な対策が延々と続けられています。

Vol. 487(2010/6/13) [今日のカラス]東京カラス問題2010

東京都のカラス捕獲は今も続いています。都行政の誤りは今さら指摘するまでもありませんが、今回は私の主張の変更についても説明します。これはタヌキも関わる問題だったのです。

Vol. 519(2011/6/19) [今日のカラス]東京カラス問題2011

東京都のカラス捕獲トラップは設置から10年になりました。まず最初は悲しいニュースからです。

 


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